東大卒無職が働かずに生きるブログ

東大卒が感じた社会の厳しさを綴るブログです。開発したサービス(フリマルっていいます)の話もちょくちょく

仮想通貨のこと

今日は天気が悪かったが、体調はまずまずだった。

 

学生時代。まわりに仮想通貨取引をやってる人がおおかったのを思い出したので、今日はそのことを書く。

 

私も一時期ビットコイン売買にはまっていた。私がやろうとしていたのは、超短期取引で、だいたい一時間に数回という頻度で売買を行うというものだった。いわゆるスキャルピングである。原則としては、ビットコインの価格の変動に合わせて、少し安くなれば買い、高くなれば売るというものだった。

 

これほどの高頻度取引となると、儲かるとか儲からないとか以前に取引の労力自体が大きな問題となる。ずっと画面にはりつき価格と数量を指定して注文を出すというのは面倒である。

 

そこで導入したのがコンピューターによる自動売買であった。具体的には取引所が公開しているapiを使って直近数時点の価格と比べて今の価格が低ければ買い、高ければ売るというシンプルな仕組みをpythonで書いた。一時はいわゆるアービトラージのようなこともやった。いちおう簡単に説明しておく。まず取引所Aでのビットコイン価格が取引所Bでのビットコイン価格より1000円高い時に、取引所Aでビットコインを売っておき、取引所Bで同量のビットコインを買っておく。もし価格差が500円に縮まったら、さっきとは逆に、取引所Aで同量のビットコインを買い、取引所Bでは売る。こうすることで、ビットコインの価格の変動には関係なく1ビットコインあたり500円の利益を得ることができる。これを自動売買という形で行おうとしたのである。シミュレーションでは一時間に約1パーセントというすさまじいリターンを得られるはずだった。(一時間に1パーセントを複利で転がすと、大体3日弱で倍に増える。1月で1000倍以上である。)

 

これを思いついた時にはわくわくしたものだが、結論からいうと、あまりうまくいかなかった。

 

なぜか。

 

取引所がだいたいクソだからである。

このような短期的な取引では、出した注文がすばやく実行されることが重要である。(観測した価格が動く前に買ったり売ったりしなければならない)

しかし、仮想通貨の取引所というのは、サーバーの込み具合によって注文がなかなか受け付けられなかったり、そもそも出したはずの注文がなかったことになったりした。さらに取引所によっては成行での注文ができないために、素早く注文を通すということが原理的にやりづらい状況であった(Zaifのことである)。

 

もちろん、なかにはなかなか良い取引所もあった。それはまた今度書いていくことにする。