外資系投資銀行
株。
仕事をやめてから私の関心を引くのは、もっぱら株取引であった。
なにせ、一度購入してしまえば、あとは働かずしてお金がどんどん増えていくのだ!(もちろんその逆もある)
どの株が長期的にみて有望か、とか市場全体の長期的な性質を研究するのは楽しい。
そこで思ったのだが、将来的な進路として投資銀行などを選択肢に入れるのはどうだろうか。私はそう考えた。
外資系投資銀行ならば、企業が投資先として適格かどうかの調査、などといった興味深い仕事ができるだろうし、高給で世間体もよい。
まさに最高の仕事ではないか!
一旦は私はこう考えた。
そして、いくつかの企業を探し出した。
小規模であまり有名でないところならば、新卒一括採用に縛られないところも多いだろうし、かりに新卒の肩書が必要だとしても、2年ほど大学院を経由すればどうとでもなる。
色々調べていくうち、そこに携わる人々の魅力や仕事の面白さというものを少しづつ体感していった。
……と同時に不安も湧いてきた。
なんといってもその業務量である。
激務・過労死・パワハラ・うつ……。インターン生が過労死したという話も聞いた。
日系の中でも相当ホワイトな企業で速攻メンタルをやられた私が健康でやっていける世界なのか……??
私が以前いた会社とはストレスのベクトルが多少違いそうだが、正直自信はない。
とりあえず、インターンなどに参加してみて空気をつかむか。超ホワイトな投資銀行を探すか。あるいは、企業を研究するような研究職を目指すか。
模索を続けていく。