リーン・スタートアップ
私は今、『リーン・スタートアップ』という本を読み進めている。
これはトヨタのリーン生産方式をスタートアップの経営戦略に応用する方法を説明した本である。
この本では、スタートアップ企業の学習者としての側面が強調されている。つまり、スタートアップとは、トライ&エラーを繰り返してユーザーのニーズを正確に把握しようとする存在なのである。
そのための中心的な概念としてMVPがある。
まず、この本が推奨する製品開発フローでは、必要最低限の機能だけを搭載した状態で一旦プロダクトを世に送り出す。そして、ユーザーからのフィードバックを通じて製品開発時に立てた仮説が妥当だったのかを科学的に検証する。
MVPとは、この「必要最低限の機能だけを搭載した状態の商品」のことである。
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今から考えるとフリマル開発において私は色々なミスを犯している。
そもそもユーザーのことなどあまり考えていなかった。最大の関心事は極小の開発リソースしかない状態でちゃんと動くものを公開できるか、という点だった。
ユーザーが抱えている問題、そしてそれを解決するためにフリマルがどう役に立つか、といったことは視野になかった。
まあ、仮に考えていたとしても、実際に製品公開もせずに考えたことなどおそらく的外れだっただろう。ただ、仮説検証が正確にできるようにコードを書く段階で設計しておくべきだった。
一方で正解だったのは、あまり機能を作りこまずに公開した点である。正直作りこむ為のリソースがなかっただけなのだが、、、
今のフリマルはまさにMVPではないか。(そういう意味では最近行ったデザイン変更はもう少し検討してから行うべきだった。デザイン変更によって良くなったのか悪くなったのか検証する仕組みがないし、デザインの変更はユーザーからのフィードバックによって行われたわけでもない)
今はフリマルに関する根本的な仮説(ネット上でファイル売買したい人たちはいるのか、いるとすればどういう人たちかなど)を検証するため、潜在的なユーザーになりそうな人たちに直接コンタクトを取ろうとしている。
かなり営業っぽいことをやっているのだが、この作業も中々大変だ。
でも楽しいからいいけど。
そう、銀行での営業は苦だったが、経営まで関わっている状態での営業はむしろ楽しいのである。
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ここからはフリマルの宣伝。
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