東大卒無職が働かずに生きるブログ

東大卒が感じた社会の厳しさを綴るブログです。開発したサービス(フリマルっていいます)の話もちょくちょく

退職した人のための自助団体に行ってきた話~その2~

前回(↓)の続きです。

avetting.hatenablog.com

 

~あらすじ~

新卒入社後2か月で退職した私。
社会復帰のヒントを得るべく、退職・休職者が集まる団体に参加した。
しかし、当日現れたのはなんと主催者の女性(茶沢さん)ただ一人だった。
~あらすじ終わり~

 

 

茶沢さんとすぐ近くのファミレスに入った私。
すでに昼食は終えていた私は、チョコレートパフェを注文した。

 

「いやあ、申し訳ないです。中々人が集まらなくて。」

 

茶沢さんは本当に腰の低い方のようだ。
はじめに、お互いのことを話した。

 

なんでも、茶沢さんはかつて医療関係の専門的な仕事をしていたのだが、ご自身も休職を経験したらしい。
そして現在は、無職の人や休職した人を公的な機関につなげる仕事をしているという(とはいったものの、今私が参加している団体は仕事としてやっている訳ではないそうだ)(参加費もなかったし)。

 

茶沢さんがとても話しやすい雰囲気だったこともあり、自分の話をべらべら話し出す私。

 

「まあ、なんというかですね。今年大学を卒業して銀行に入ったんですよ。
 でもノルマはしんどいし仕事は空虚だし、人間関係はあまりよくないしで鬱っぽくなって辞めちゃって。
 それでもう会社員は向いてないだろうし、専門的なことがしたいなってことで大学院に行こうかな、と。
 今は結構時間があるのでいろんな仕事を経験しようと思っててバイトを(以下略)」

 

だらだらとエンドレスに続く私の話を傾聴する茶沢さん。
求職者の話を聞くプロだけあって、相槌がうまい。

 

私の無駄に長い話を聞いた後、茶沢さんが口を開いた。

 

「まだお若いし、色々仕事を経験してみようというやる気もありますよね。大丈夫っぽいですね。

 

ここでは具体的に書くことは出来ないが、普段クライアントとして茶沢さんのもとを訪れる求職者の中には、ツワモノも多いらしい。


いつも魔人ブゥと闘っている茶沢さんにとっては、私などはまだまだヤムチャ程度なのだろう。


さすがプロは違う。

 

ストレスに弱く、学生の時もバイトを転々としていた私。
それを、色々な経験をしようという「やる気」だと解釈されたのは新鮮だったしうれしくもあった。


よし。ついでに色々聞いてみるか。
私は口を開いた。

 

「今、ちまたでは、発達障害が話題になってるじゃないですか。
ぼくも職場とかで結構他の人と物の感じ方が違うな~ってなる経験がよくあって。
少なくとも適応障害はあったように思うし、自分もそういう傾向はあるのかな、と思うことがたまにあるんですがね。」

 

すると、茶沢さんはきっぱりと否定した。


今までの会話と、その他いくつかの理由によって、私に発達障害っぽさを感じなかったらしい。プロがいうのなら、まあそうなのかなと思った。


昔、ネットの発達障害チェックなんかもやったことがあるが、あまり当てはまらなかったし(仕事でミスすると、とりあえず発達障害診断をやってみるのはあるあるだと思う)。

 

茶沢さんによれば、私は気質的な部分で会社が合わなかったのではないか、ということだった。私にとっては、飲む薬もない分こっちの方がやっかいな気もするが、なるほどぉという気持ちで聞いていた。

 

もし気になるんだったら認知行動療法とかやってみれば?ということだった。

 

これは参考にしたい。今は認知行動療法用のアプリなんかもあるらしいし。

 

だいたいそんな話を1時間半くらいしていたのだと思う。

 

そんなこんなで今回は参考になる話がいろいろ聞けた。

 

私も感じたことだが、こういう会に参加するのはハードルが高い場合もあると思う。
だが、何かをつかむきっかけが見つかるかもしれない。

 

あと、パフェ美味しかった。

 

(終わり)

※ちょくちょくフィクションを混ぜてあります