東大卒無職が働かずに生きるブログ

東大卒が感じた社会の厳しさを綴るブログです。開発したサービス(フリマルっていいます)の話もちょくちょく

退職して一年が経った

今日でちょうど退職して一年になる。

 

先日、元同僚から急にラインが来た。

退職以降、同僚たちとは一切連絡をしてなかったのでびっくりしたが、内容は結婚&出産報告でさらにびっくりだった。

 

研修時、こいつと私は同じ部屋で2週間を過ごした。

神経質な私が2週間初対面の他人と一緒に過ごすというのは、相当な苦痛だろうと思っていたが、中々にヒョウキンな奴だったので、意外とイケたのは記憶にあたらしい。

 

もちろん色々なトラブルもあった。

ある晩、私と彼が下ネタか何かで盛り上がっていると、急に同期の女たちが部屋に駆け込んできた。

一瞬何がなんだか、わからなくなる私たち。

 

そして、何がなんだか理解する間もなく、彼女らは私たちの部屋からベランダに出、そこからどこかに逃げていった。

 

どゆこと?

 

と二人で顔を見合わせていると、すぐに警備員が来た。

 

「今、この部屋に誰か入ってきた?」

 

とやや険しい口調で問う警備員のおじさん。

 

「なんか3人くらい入ってきてベランダから逃げていきました!

ヤリ〇ンっぽいやつらです!」

 

と、正直に答えていいものか、私に迷いが生じた。

全く事情は分からないが、こういう時に同期をごくあっさり売り飛ばすのは如何なものか。

短い沈黙を破ったのは、私と相部屋の彼だった。

 

「いや、何も知らないっす」

 

彼は同期をかばう選択をした。

 

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……翌日明らかになったところでは、酒飲んで潰れた男を介抱するとかなんとかの理由で消灯後に男子寮にいた同期女数人が運悪く警備員にみつかったというのが真相らしい。そして彼女らは逃げ出したは良いものの、不慣れな男子寮では外に逃げる方法を知らず、やむを得ず、私たちの部屋を通ったということである。

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まあ、別にこの出来事はどうでもいい。

タイミングよく(?)彼が警備員に対してシラを切った数分後、彼の彼女から電話がかかってきた。

先ほどの謎の出来事を彼女に話す彼。

ただ単に、意味不明な出来事を彼女に報告しただけの彼であったが、会話していない私にも分かるほどに雰囲気が変化していく。

 

彼の彼女が若干キレ始めたのだ。

おそらく、自分の目の届かない研修の寮という場所で、彼の部屋に女が入ったという事実が気に食わなかったのだろう。

 

そしてなぜか、彼の彼女に状況を説明することになる私。

 

「いや、なんか二人で話してたらいきなり良くわからん女が3人くらい部屋に入ってきたんすよ。そんで、ビックリしてるうちにベランダから逃げちゃって。

で、すぐ後に警備員が来たから〇〇(彼)がその子らをかばったってだけの話っすよ。」

 

とまあ、ありのままを説明した私だが、

 

「その子たちかばう必要なくない?」

 

とさらに機嫌を悪くしてしまった。

 

女というのは中々面倒くさい生き物である。

 

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しかし、結局彼はその時の彼女と結婚したというのだから驚きである。
子どもも生まれたと言ってたので期間的に考えてデキ婚だろうか。

 

改めて書いてみると、社会ってのも割と小学校みたいな一面がある。

たぶん自分が大学4年の時に、この文章を読んだら「社会ってなんだかんだ楽しそうじゃん?」と思うだろう。

 

しかし、楽しいことは文章にもできるが、社会において苦痛を感じたことは私にとって文章に押し込むことは難しい。

なぜ肌をつねられると痛いのか、文章化するのが難しいのと似ている。

あるいは痛いとはどういうことか、痛覚を持たない人間に説明する難しさに近いか。

 

 

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あれから私は私で色々なことがあった。

今では大学院に通っている。

まあ、最近は大学院での苦痛は割と減じ、若干余裕も出てきたので、やりたいこと(=プログラミングによるビジネス立ち上げ)をやる余裕も出てきた。

 

友人と新たに独自ビジネス立ち上げにチャレンジしている他、バイト先のツテでフリーランスプログラマと協力して仕事するかもという話もでてきた。

 

もちろんフリマルの改良も重要度は高い。

夏にweb系の企業にもインターンいって技術磨こうと思っていたが、忙しさ的に無理かもしれない(単純に行きたかったとこに落ちたというのもある)。

 

野良チームで開発する方が自分にはあってる気がするのだ。

 

 

 

 

 

 

……最近の天気鬱陶しいけどさっさと晴れるといいなあ。

 

 

 

 

(終わり)